2019年7月_オンライン診療指針改定

2019年7月_オンライン診療指針改定
2019年7月_オンライン診療指針改定

2019年7月_オンライン診療指針改定

    201907_オンライン診療指針
みなさん、こんにちは。

さて、厚労省が「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を7月に改訂しました。
メディアリリースせず、しれっとアップされていましたね。

内容を見ていきたいと思います。
検討会では今ホットの緊急避妊薬のオンライン診療に関して、かなり議論されていました。

オンライン診療要件

初診遠隔診療は地理的要因のみ

Q.「患者がすぐに適切な医療を受けられない状況にある場合など」とは具体的にどういう状況ですか

A.「離島、へき地等において近隣に対応可能な医療機関がない状況が考えられます。近隣の医療機関に受診が可能である場合は、該当しません。なお、仕事や家庭の事情等は該当しません。
(出典:「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A

と回答されています。つまり、地理的要因のみしか該当しません。だいぶ厳しいですね。
仕事で忙しくて、病院に通う時間が取れないという時間的要因の場合はオンライン診療を行って良い理由に該当しません。

対面で処方すべき医薬品として、ED治療薬が明記

Q. オンライン診療のみで処方すべきでない医薬品の例として勃起不全治療薬等の医薬品が挙げられていますが、禁忌の確認はオンライン診療による問診のみでは不十分ですか。

A.ED(勃起障害/勃起不全)診療ガイドラインにおいて、心血管・神経学的異常の有無の確認や血糖値・尿の検査を行う必要があるとされており、初診をオンライン診療で行うことは不適切です。処方においても、対面診療における診察の上、勃起不全治療薬等は処方してください。
(出典:「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A

こちらは、ED治療薬が名指しで取り上げられています。

ちなみに、自由診療の場合にもオンライン診療指針は適用されますので、初診からオンラインは不適切ってことですね。不適切という表現が、なんともって感じですが(苦笑。(ダメとは言っていない)。

処方は対面診療でと明記しているので、結局、初診から対面じゃないとダメということでしょうか。

禁煙外来は従来通り、初診からオンライン可

禁煙外来については、定期的な健康診断等が行われる等により疾病を見落とすリスクが排除されている場合であって、治療によるリスクが極めて低いものとして、患者側の利益と不利益を十分に勘案した上で、直接の対面診療を組み合わせないオンライン診療を行うことが許容され得る。
(出典:厚生労働省 オンライン診療の適切な実地に関する指針)

なぜか、オンライン診療が解禁された当初から禁煙外来だけは例外扱いだった気がします。
何か、政治的な力学とか裏で働いていたのでしょうか?確かに緊急性は低いと思いますが。

緊急避妊薬は、産婦人科以外の医師は研修受講が必要

緊急避妊に係る診療については、緊急避妊を要するが対面診療が可能な医療機関等に係る適切な情報を有さない女性に対し、女性の健康に関する相談窓口等(女性健康支援センター、婦人相談所、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターを含む。)において、対面診療が可能な医療機関のリスト等を用いて受診可能な医療機関を紹介することとし、その上で直接の対面診療を受診することとする。例外として、地理的要因がある場合、女性の健康に関する相談窓口等に所属する又はこうした相談窓口等と連携している医師が女性の心理的な状態にかんがみて対面診療が困難であると判断した場合においては、産婦人科医又は厚生労働省が指定する研修を受講した医師が、初診からオンライン診療を行うことは許容され得る。ただし、初診からオンライン診療を行う医師は一錠のみの院外処方を行うこととし、受診した女性は薬局において研修を受けた薬剤師による調剤を受け、薬剤師の面前で内服することとする。その際、医師と薬剤師はより確実な避妊法について適切に説明を行うこと。加えて、内服した女性が避妊の成否等を確認できるよう、産婦人科医による直接の対面診療を約三週間後に受診することを確実に担保することにより、初診からオンライン診療を行う医師は確実なフォローアップを行うこととする。
(出典:厚生労働省 オンライン診療の適切な実地に関する指針)

さすがに、検討会で一番議論されていただけあって、指針が長いですね。
まどろっこしく長いですが、新しい情報としては、「産婦人科医以外の場合は、厚労省が指定する研修終了が必要」。これだけです。

ただし、研修内容や、いつ頃から実施するのか、義務化するのかなどの仔細は全く述べられていません。まぁ、ガイドラインなので、とりあえず指針出したよって感じでしょうか。

2,3年後とかは、緊急避妊薬を取り巻く情勢も変わって、上記条件もなかったことになるかもしれません(知りませんが。
産婦人科医、産婦人科以外の医師、薬局などそれぞれの利権がぶつかり合ってる印象です。

以上が、オンライン診療に関してです。

オンライン診療の4つの類型

また、オンライン診療・オンライン受診勧奨・遠隔健康医療相談(医師・医師以外)に関して、実地可能な行為が表で掲載されていましたので、添付しておきます。
オンライン診療類型

こちらは特に真新しい内容はないですね。

オンライン受診勧奨において、
「疑われる疾患等を判断して、疾患名を列挙し受診すべき適切な診療科を選択する。一般用医薬品を用いた自宅療養を含む経過観察や非受診の勧奨も可能」
と明記された点が、新しい点でしょうか。

具体的には
「あなたはこの発疹の形状や色ですと蕁麻疹が疑われるので、皮膚科を受診してください」
と伝えることはOKということです。

オンライン診療は、まだまだ規制あり

以上、今回のオンライン診療指針改定についてでした。
結論としては、まだまだ規制が多いという感じでしょうか。点数もつかないですし。

今後徐々に緩和されていくのかなとは思いますが、現段階では現実的ではないですね。

それでは、また

 

 

 

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