
皆さん、こんにちは。
今回も、AIクリニックについて見ていきましょう。
今回は、処方・会計・レセプト・予約に関してです。
充実した処方関連機能
薬能書情報が表示される?
最初、「能書」って何?と思ったのですが、お薬情報のことですね。
処方したお薬名を右クリックすると「能書情報」という項目が表示されます。こちらをクリックすると、添付文書がポップアップで起動されますので、用法用量、副作用、併用禁忌などをチェックすることができます。
添付文書が電子カルテから起動できるのは良いですね。
これに対応していない電子カルテの場合には、今日の治療薬などの本を見るか、添付文書のアプリを見るかして別で確認しないといけないのが一手間かかってしまいます。
なお、処方入力の際は、用法用量までは自動補完されません。
今までに処方した薬と処方していない薬が色分け表示
地味に便利な機能かと思いますが、処方の際に、候補の薬のうち、すでに処方したことがある薬は白色で、まだ処方したことがない薬はグレーで色分けして表示されます。
院内処方の際は、薬情も印刷可能
もちろん、処方を院外から院内に切り替えることもできます。
カルテ右側の処方欄を右クリックして、「院内処方に変更」をクリックします。
すると、「出力帳票選択」という画面が起動して、自動で「薬情」と算定項目の「薬剤情報提供料(10点)」にチェックがつきます。
「はい」をクリックすると、薬情が印刷されて、患者さんに手渡しできると主に、情報提供料の10点が算定できます。
薬情が印刷できるのは便利ですね。
※薬情とは、お薬情報のことで薬局に行くとよくもらう、下記のようなお薬の説明用紙のことです。
会計・レセプト
診察完了時に病名チェックはつかない
個々の患者さんの診察終了時には、処方した薬から自動で病名チェックアラートはかかりません。
これは、レセプトチェックを管理画面からクリックすると、チェックがかかります。
会計画面
レセプトチェックをするには、画面上部の「管理」というタブをクリックし、レセチェックを選択します。
期間を選択すると、その期間内の患者レセプトデータを一括でチェックしてくれます。
初診の病名もれや検査を査定回数以上やっていた場合にはレセプトで自動で減算されます。
しかし、検査や処方に関してアラートをかけるには初期設定する必要があります(例:腹部超音波検査に対して胆嚢炎、虫垂炎など)。お薬に関しては薬情を見て、ある程度病名アラートを引っ掛けてくれるようです。
レセプト画面の中の設定で、この検査にはこの病名(複数登録可能)と設定しておくことで、その病名がなければアラートがかかるようになります。
こちらに関しては、頼めば電子カルテメーカーの方でやってもらえます。
レセプト病名登録の初期設定を医師が全部やるとなると、とても大変ですものね。
それで初期設定が終わっていると、例えば下記のように、検査行為に対して必要な病名がついていない場合はアラートが出てきます。
個々の患者さんの診察終了時や会計時に病名アラートがかからない点は、病名チェックは、あとで医事課でまとめて処理するもの、という分業の思想が現れているのかもしれません。
電子カルテによっては、毎回処方前に病名チェックアラートが出るものもあります。
以上、AIクリニックの処方・会計・レセプト機能について見てきました。
次回は、「予約機能・トラブル対応・バックアップ体制」についてです。
それでは、また♪